処女厨に関する考察

既視感があるかもしれませんが、というかコピペですが、元々書いた人から許諾は受けてますので。

アニメだろうが漫画だろうがエロゲだろうが、オタ向け作品に登場するヒロインってのはだいたい処女(または処女っぽい)です。管理人の知ってる範囲だと非処女キャラは間桐桜(Fate)、黄忠(恋姫†無双)、久宇舞弥(Fate/Zero)、トリエラ(ガンスリ)くらいでしょうか。トリエラは微妙か……

脱線はこの程度にしておいて。「処女」というキャラ設定はほとんどオタ向け作品のみに使われていて、一般作品にはあんまり登場しません。

正確に言うと、「処女」っていうより「処女性」の方が強調されますね。これは宮崎アニメに代表されると思うんですが。
オタは「きれい」より「かわいい」に重点をおいてキャラクターを見ます。たいてい。「俺はバラライカさんに踏まれたいんだ!」という方がいらっしゃるとは思いますが、基本的に童顔キャラの方がウケます。バラライカに踏まれたい人だって、ちょこっと出てきた幼女バラライカの方にも萌えるはず。

ここで「処女性」に含まれる象徴的意味について考えましょうか。これを考えることで、「処女」という設定に付与された意味内容を考慮することができます。

処女の喪失は往々にして少女からの脱却を意味します。辻仁成の「愛を下さい」とかモロにそんな感じだった気もします。
逆説的に、処女性の保持は少女性の保持につながります。

日本では、老若男女にとって少女はかわいくあるものとされています。当の少女たちですら可愛さを追い求めているのですから。
そこでかわいい=少女=処女という結びつきができるわけですな。強引ですかそうですか。

まあ、これだけだと非処女がだめな理由の説明になってません。ていうか、ここまでは結構皆さんにとって自明の説明でしたよね。まあこれは一応この後の論理展開に対する下地なんで勘弁。

非処女は、まあ当然ながら男性との性的接触経験があるわけです。
換言すると、他の男性のものになったことがあるわけですね。別に女性主導の性交渉だってありうるわけですから、必ずしもそうだとはいえませんがw

ともかく、他の男に独占されてるとオタにとって都合が悪いわけです。よく冗談でも「○○は俺の嫁」なんて言いますが、これはキャラに対する独占欲の顕現といっても過言ではないでしょう。
現実で達成できない女性の完全な独占は、二次元では容易に達成できます。むしろ完全な独占ができることがステイタスなんじゃないかっていうくらい。

あ、主人公は自分を投影するよりしろとなりうるので考えない方針で。だから彼らは平均的であることが多いのだと思います。プリマステラ?何ソレ?

結局、二次元趣味へ倒錯する動機は現実逃避であることが多いわけですし。男子校のヲタ率考えればまあ……ね。
現実を否定するのが二次元界なわけです。そこに「非処女」なんつー現実を入れたくないわけです。自分だけの「嫁」がかわいくあるためには。

つまり「処女」設定はキャラに可愛さを付与し、(現実を否定して)キャラの独占を可能にさせる夢の調味料だったのさ。っておはなし。




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